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セロテープボンドセメダイン  蜜の味&三つの味  乙女の国
なみだくじ  春と爪
第8回公演『春と爪』
2006年4月19日(水)〜23日(日)  於:下北沢駅前劇場
作/大岩真理  演出/森さゆ里(文学座)

出演/ 
山本郁子(文学座) 
高橋理恵子(演劇集団円)
明樹由佳(La Compagnie A-n)
平川和宏 
浅野雅博(文学座)    
ほりすみこ 
根本博成(大沢事務所) 
佐藤里真
本多真弓 

スタッフ/
美術/u-rec-a   
照明/橋本剛(colore) 
音響/小笠原康雅(OFFICE my on)
舞台監督/筒井昭善  
宣伝美術/yana  
宣伝写真/小柳宏(VIVOT)   
企画製作/クレネリゼロファクトリー

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**story
塾の教師だった有子(山本郁子)は死んだ叔母がやっていた小さなスナックを引き継ぎ、ママをやっている。3年前に突然訪ねてきた中学時代の友人・紗代(高橋理恵子)と同居し、以来二人で店を切り盛りする日々。 ある春の夜。二人にとって特別な日を祝う有子。ケーキに七本のロウソク。だが常連の基一(平川和宏)と和久(佐藤里真)は今夜もなかなか帰ろうとしない。そこへ謎の流し、尾頭(浅野雅博)が、ギターを手にやってきて、結局酒宴は続く。だが、有子の教え子だった和久は生き方に悩んだ末、有子に決別宣言をして出て行く。「僕の手をつかむ気はないくせに、手を差しのべ続けるんだね」 叔母の息子・哲也(根本博成)が入ってくる。相続した店に興味がなく、有子に任せっ放しで殆ど寄りつかなかった筈だが、様子がおかしい。やがて尾頭のパートナー・真木(明樹由佳)が来て歌い出し、基一が拾った携帯電話の持ち主・ココ(本多真弓)が取りに来たまま居座ったり、ココにちょっかいを出す基一の妻・江美(ほりすみこ)が乗り込んできたりと、何か騒々しい夜になっていく。 実は、哲也と紗代は密かに付き合っていた。店を売り、紗代と二人でやっていきたいと言う哲也より、黙っていた紗代への思いが突き上げる有子。郷里で罪を犯し、逃げてきた紗代を守ったのは私なのに。今夜はその罪が時効を迎え、二人で祝う筈だったのに。 その時、真木が名乗り出た。7年前、紗代に夫を殺されたと。法律なんかじゃなく、自分で復しゅうする為、時効の日を待っていたと。 有子は思い出す。中学の時のフォークダンス。手をつないだ紗代の、桜色に塗られた細い爪。紗代みたいになりたかった少女の頃・・・いや、今もずっと・・・。空っぽの魂から、ひたすら見えない糸を吐き、かため捕った沙代で満たそうとしていた自分。何もない自分。有子は立ちすくみ、風の音をきく。空っぽの自分を通りぬけていく、春風の音を・・・・。